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2021.11.19

スカウト評価参考基準(投)

こんにちは(^^)/

今回はピッチャーのスカウトの評価基準はどんなものかについてお伝えできたらと思います。

それでは見ていきましょう!

 クイックの速さ

これは速ければ速いほどいいのですが、基準タイムは1.2秒以下となります。
クイックは「投手が動いてから捕手が捕るまで」の時間のことで、これが速いと盗塁されにくいとか、打者がタイミングがとりづらいという利点がります。

注意しとかないといけないのは、クイックがどれだけ速かろうが、ランナーなしの場面で投げるボールと同じくらいの速さ、回転数で投げられないといけないということです。

クイックを速くしたがゆえに打たれやすくなっては元も子もありませんからね(^^;

また、身体の大きな投手(190cm以上)に限っては、基準タイムは1.3秒以下とかになるみたいです。

MAX球速と平均球速

次にあげられるのは、素人でもわかりやすい球速についてですね。

球速は速いほど魅力的な投手にみえますし、見てる人たちが熱狂しやすい項目でもあります。

ただ、最近はただ速いだけだとドラフトにもかからない選手もでてきました。

そこで大事になってくるのが「平均球速」です。

平均球速は次のように算出します。

 

✅1回~3回までの平均球速

✅30球の平均球速

 

これですぐに思いつくのは「バテやすいかどうか」というところでしょうが、私自身は「常に同じようなパフォーマンスが出せているかどうか」だと考えています。

たまたま1球だけ150km/hを投げて、後は145km/h以下だとそれはパフォーマンスを維持できていないということになりますから、潜在能力的には高いでしょうが即戦力とは言えなくなってしまいます。

MAX球速はとてもわかりやすく大事な要素ではありますが、平均球速やクイックのときの平均球速なんかも意識して練習しておきましょう。

評価基準としては、おそらく現在のNPBは148km/h前後以上かなと感じてます。

ただ球速が全てではなく、ケガしやすい投げ方なのか、スピードに対しての回転数がどうなのか、コントロールは?、変化球は?など様々な要素が絡んでくるので、あくまで参考程度にしましょう。

ただ140km/hは超えてこないと厳しいとは思うので、まずは平均140km/hを超えることを目標に練習してください(^^)

その他要素

もちろんデータはあればあるだけいいのですが、近年重要視されている要素の1つとしては【取り組む姿勢】があります。

どういうことかというと、例えば「ピッチングフォームやバッティングフォームについて、コーチとしっかり話し合えるのか?話し合った結果を受けて、それを2年3年スパンで継続できるか?」といったものです。

簡単に言うと「柔軟なのか?柔軟性に欠けるのか?」ということになりますね。

ココで間違えてほしくないのが、「自分がない」ということではなく、しっかり自分の考えがあって、それを含めてコーチと話し合い、妥協せずに取り組めるか?ってことなので、周りに流されまくる=柔軟ではないのは覚えておいてください。

もう1つ大事な要素としては、【酷使されてきたか?】というところも挙げられます。

普通に考えて高いお金を払って獲得するわけですから、球団としては長く活躍してほしいので当たり前っちゃ当たり前ですが、これを考えないといけないのは幼少期から学生までの指導者ですね。

選手の寿命を延ばし、最大限の評価をしてもらえるようにするためにどういう使い方をするか?勝ちだけにこだわるのは選手の将来をつぶしてしまうことを1番に考えてほしいですね。

あとのプチ要素としては、スカウトが信頼しているスピードガンは「ストーカー社製」「ラプソード」「トラックマン」など幅広く使われているものです。

まとめ

ピッチャーのスカウト評価基準についてまとめます。

 

✅クイックの速さ

・1.2秒以下(身体の大きな選手は1.3秒以下)

・クイックとそうじゃないときの差がないか?

✅球速

・MAX球速(NPB148km/h前後※予想)

・平均球速(3インニング or 30球)

・球速に対しての回転数

✅その他

・取り組む姿勢

・酷使度合い

✅プチ要素

・スピードガンの種類(ストーカー社製・ラプソード・トラックマンなど)

 

それでは今回は投手のスカウト評価についての記事でした。

それではまた!!

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