2021.11.12
スカウト評価参考基準(走)
本日はスカウトの評価基準である1つをお伝えします。
今回は「走」の部分です。
それでは見ていきましょう(^^)/
正確なタイム
まず1番には、スカウトは「正確な」情報を欲しがります。
例えば50m走であればセンサーを使った計測機器で測ったデータとかですね。
人がストップウォッチで測ったタイムなんかは誤差が生じますので、〇〇m走とか〇〇ヤード走といったものをストップウォッチで測ったタイムなんかは信用しません。
これはまず念頭においておいてください。
野球ではよく「一歩目」からストップウォッチを押す測り方がありますが、あれで出たデータなんかを載せて、実際はそんな速くないなんてことがあれば評価的に逆効果になりかねませんので注意が必要ですね。
1塁到達タイム
次に野球の試合の中でどこを詳しく見ているか?についてお話しします。
打者の足を評価するうえで1番確認するのは「1塁到達タイム」です。
さらにそこから2つに分けられます。
✅セーフティバントでのタイム
✅フルスイングした後のタイム
※これは世界のある球団のスカウト基準なので球団により異なりますが、世界基準の参考としてみてください
それでは実際どれくらいのタイムが良いのか?を見ていきましょう。
右打者と左打者で評価タイムは異なりますので、1つずつ書いていきます。
まずは右打者。
S評価 4.0秒以下
A評価 4.01~4.2秒
B評価 4.21~4.5秒
基準タイム 4.1秒
次に左打者。
S評価 3.9秒以下
A評価 3.91~4.1秒
B評価 4.11~4.3秒
(※4.41秒超えは対象外)
右と左でかなり違うのが分かると思いますが、あくまで試合での評価タイムというのは覚えておいてください。
また打ち方(当てただけ等)によっても多少評価基準は変わると思いますので、あくまで参考程度にしましょう。
塁間を速く走るために
評価基準が分かったところで最後にどうすれば速くなるか?について1つの考えをお伝えして終わりたいと思います。
塁間を速く走るには、なるべく早くトップスピードに持ってこないといけません。
なので、「1歩目から2歩目」というのが非常に大切になります。
ということは、1歩目からどれだけ速く動けるか?が重要な目的になります。
練習では、10mくらいの短い距離をなるべく重心が上がらないように、1歩目を1番強く蹴る、くらいの考えでやってもらうと効果的ですが、左足の負担は大きくなるので注意は必要です。
また全く逆の動きになりますが、「左足で蹴るのではなく右足のヒザを抜く」という古武術のヒザの抜きを練習してもいいかもしれません。
最近注目されていますが、古武術は身体の操作に関して抜きんでているところもあり、参考になることが多いですので、1ランク上の技術とスピードを会得したいなら勉強してみてもいいかもしれませんよ(^^)
本日は「スカウトの評価基準、走編」をお伝えしました。
参考にして練習に励んでください!
ではまた。